退職時の誓約書にある競業避止は必須なのか?

2021/9/9 · 10 mins read
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退職時の誓約書にある競業避止は必須なのか?

退職して少し落ち着いたこともあり、退職に伴う NDA(誓約書)について私の体験を簡単に綴ります(*・ω・)ノ
最初にタイトルの結論から言うと、競業避止は消していただきました!

NDA(誓約書)の内容

詳細な内容は避けますが、「退職 誓約書 テンプレート」で検索するとでてくるのとほぼ同じ内容でした!
利用規約などもそうですが、基本は大きく変わらないですよね(^^;
私の場合、初回の誓約書はザックリ言うと以下の 3 点が言及されていました。

  • 秘密保持
  • インサイダー
  • 競業避止

秘密保持

簡単に言うと会社の詳細なことを言うのは避けてね〜という内容ですね(・∀・)
以前、業務のソースコードを GitHub に公開して損害賠償を求められた記事を見ましたが「そういうことはしちゃいかんよ、やったら損害を求めるで」ということですね!
社会人なら当たり前だろうと思うのですが、先のソースコード公開みたいにやっちゃう人はやっちゃうようなので、必要なことなんだろうと思います(^ω^;)

インサイダー

稀に捕まったニュースも見ますが、フツーの人はまずやらないことですねw
ただこれもニュースで見る通りやっちゃう人はやっちゃうので、ちゃんと盛り込まれていました!

競業避止

問題の競業避止です!
そもそも職業選択の自由によって競業の他社に行くこと自体全く問題ないのですが、別の記事等にもある通り「競合関係に立つ事業者には行かないって約束するよ」とサインしてしまうと、それを認めたことになり不利になりかねません。。。
しかも最近は 1 社で複数事業をやっている会社も少なくなく「競合関係に立つ事業者」の、しかも取引先も含めるとなると、会社によってはもはや転職自体が不可になりかねなくなります。

私の場合、転職時に別の方に相談したところ「退職時の誓約書は任意ですし、職業選択の自由があるので拒否して大丈夫です」と聞いたので、その通り伝えました!
退職金もなかったですし、役職や給与的にも全く問題なかったんですね(・∀・)
その結果、競業避止を削除した誓約書をサインする流れとなりました(๑•̀ㅂ•́)و✧

そもそも秘密保持がある以上、競業の他社に行ったところで元の会社が不利になることはないはずなのですが、テンプレートで見ても何故かシレッと盛り込まれていることが多いです(^^;
退職を抑止する脅し文句のようなものですねw

競業避止にサインしないことにこだわった理由

当初その当時の会社の人に、次に行きたい会社を相談したところ「〜社(実名)は競業なので認めない」と言われました。
なので別の会社も探さないとな〜と思っていたのですが、ちゃんと文章を見たり聞いたり調べたりしてみたところ、どうも矛盾があるような、退職させないための脅し文句のように感じてきました…
さらに退職の宣言もかなり前に行うこと…などあったので、それに沿って「この日で退職します」と言うと「引き継ぎそんなにないからもっと早めて」と掌くるりな発言に変わりました。。。
こちらも退職させないための脅し文句だったわけですね(´・ω・`)
採用は大変なので、辞めさせないための工夫は色々あってよいと思いますが、脅し文句はちょっとどうなのかな…と思いますし、何より結果的に競業避止を削除したり退職を早めろ的な発言など、言葉尻は正当そうな言い回しでしたが実際退職する人を振り回すやり方はどうなんだろうな〜と感じました(>_<)
だったらカッコつけてないで「困る、辞めないで」の方が余程心証がいいですよね…

結論

嫌だな…と思うものは、本当にサインする必要があるかしっかり確認した方がいいです!
かなり具体的に、例えば競業となる会社の名称だったり事業所からの距離などが記載されている場合は有効となり得る可能性があるそうなので、一概に全部が全部職業選択の自由に守られるということでもないようですが、退職に伴う誓約書は任意なのでサインせず進めましょう(`・ω・´)
基本は退職する人の方が強いので、会社に歩み寄らせるのが大切です(๑•̀ㅂ•́)و✧

また、会社側もあの手この手で退職が面倒だと思わせる方向にしたり遠回しに脅すのではなく、退職したいと考えている人に寄り添い改善策はないのか探す方が、どちらにとっても幸せただと思います!
入社した頃は「ガンバるぞ」と思ってくれていた人なのです、歩み寄る余地はあるはずです…

体験談のような記事は少ないので、この記事がどなたかの退職の背中を押せたら幸いです(*・ω・)ノ